織田歯科医院

ダブルの緊急事態宣言

2020 年 4 月 29 日 水曜日

本来ならゴールデンウィークで観光や旅行や様々なイベントやを楽しんでいるはずの時期に、新型コロナウィルスの感染拡大により不要不急の外出の自粛を求められ鬱々としている皆さん、本当に大変だと思います。しかし、この苦難はいつかは終わります。もうしばらくは家の中で楽しめることを工夫して、いざコロナ禍が終わったときにはこうしよう、あそこに行こうなどと楽しい計画を前向きに考えて過ごしましょう。

意外とご存じの方少ないのではないかと思いますが、福島県は3.11の東日本大震災での原発事故により緊急事態宣言が出され、いまだに解除されておりません。ですから、今回のコロナ禍による緊急事態宣言によってダブルの緊急事態宣言が出されているという、世にも珍しい県になりました。

私たち医療関係者は、現在全国的に大変な状況に置かれています。自らが感染する危険性におびえ、休みも取れない激務に耐え、マスクや防護服等の不足もあり精神的にも追い詰められながら頑張っている医師や看護師さんたちがたくさんいます。歯科医院スタッフはそれほどではないかもしれませんが、いつ感染してもおかしくない近距離で飛沫を飛ばさざるを得ない治療器具を使い口腔内を診療しています。非接触性の体温計で患者さん全員の体温を測り、手指のアルコール消毒の徹底をお願いし、換気をまめに行い、患者さん一人ごとにユニットを消毒しと万全の対応をしているつもりですが、正直ヒヤヒヤしながらの毎日です。なんとか一日も早い新型コロナウィルスの感染終息を願うばかりです。

皆さん、今回の新型コロナウィルスはまだその全容が分かっておらず、急変して亡くなる方が後を絶たないなどとても危険なウィルスです。くれぐれも気を緩めず、十分にお気をつけてお過ごしください。

治療後のうれしい質問

2018 年 1 月 21 日 日曜日

いつも元気なK君、4歳。「ぼく、歯医者さんになる!」「お、いいね。じゃあまずはお勉強して大学に入らなくちゃね」「うん、大学に入る」そこで少し考えて、「大学って何?遠い?お金かかる?」と矢継ぎ早に質問。一応わかりやすく歯科医になる道筋を説明したけど、わかったかなあ?

ICAN事務局長のメッセージ

2018 年 1 月 21 日 日曜日

3.11からもうすぐ7年。震災後はあまり院長ブログも書く気になれずご無沙汰でしたが、ぼちぼち再開する気になりました。ノーベル平和賞を受賞したICANのフィン事務局長がさまざまなメッセージを残して離日しました。感銘したコメントを一つご紹介します。

「核兵器の物語には、終わりがあります。核兵器の終わりか、私たち人類の終わりか。そのどちらか一つが必ず起こります。その選択は私たちにかかっています。―突発的な癇癪で世界が破滅しうる、そんな世界にあなたは住み続けたいですか?」

とてもシンプルで核心をついた問いかけだと思います。北朝鮮の核は危険で、アメリカのトランプが握る核は安全で必要だなんて、そんな話に合理性がないことなど明らかでしょう。ノーベル平和賞を受賞したICANに祝意も述べず、面会を求められて逃げ回るなんて、被爆国のソーリとしていかがなものでしょうか。よいしょする芸能人やマスコミ人と頻繁に会食する暇はあるのに…。

治療後の第一声

2014 年 12 月 14 日 日曜日

「あーあ、体なまった。ずっと寝てたから」と、龍之介君、小学一年生。

約15分ばかりの治療を終えての第一声…。いつも余裕だね。

山形県長井市で講演しました。

2014 年 2 月 23 日 日曜日

昨年の11月、いわき市から長井に家族で避難している友人に頼まれ、いわき放射能市民測定室の代表として、いわき市を取り巻く諸状況を話してきました。パワーポイントを使い、食品の測定はもちろん、全身の内部被ばく検査や甲状腺検診のいわき市の実際のところを詳しく報告し、さらに長井市に住んでいても気を付けなければならないことをお話ししてきました。特に食品による内部被ばくを避けるために、産地に気を付けることはもちろんだが、汚染されているのは福島だけではないこと、産地偽装や、スーパーで売っているものの中にも線量の高いものがあることなどを話し、キノコや熊肉などは山形産のものでもできれば放射能測定した方がいいのではなどとお話ししてきました。

約50人もの方にお集まりいただき、講演後は突っ込んだ質問が相次ぎました。山形県に住んでいても、特に小さなお子さんをお持ちのお母さんたちの心配は変わらないなと感じ、その真剣さにたじたじの2時間半でした。

おとなになったTくん

2014 年 2 月 23 日 日曜日

1年半ぶりに受診したTくん、6歳。「ちょっと避難してたんだ」と第一声。とてもお利口に治療を受けた後、治療をぐずる弟の手を握り「大丈夫だから、痛くないから」と笑顔で激励。大人になったねえ!一年半前にはおおいにぐずって、なかなか口を開いてくれなかったのに…。

ぼくの誕生日

2014 年 2 月 23 日 日曜日

T君。治療台に乗るなり「ぼく、きのう9才になったあ。ぼくね、1月26日午後3時15分に生まれたんだって。陣痛は2時45分ぐらいから始まって、でも楽なお産だったってさ」

…誕生日にお母さんが話してくれたとのこと。そんなお母さんもすてきだけど、きちんと覚えたT君もえらいね。

夢の話

2012 年 10 月 18 日 木曜日

T君、5歳。治療台に乗るなり話し始める。「夢の中でくしゃみしようと思ったらオナラも一緒にぶわーっと出ちゃった。すごくくさかった!」
いつも面白い夢の話ありがとう!(^^)!

ちひろ美術館で講演してきました。

2012 年 3 月 20 日 火曜日

3月11日、友人の美術家・吉田重信さんとのコラボで、東京のちひろ美術館で講演する機会を得ました。代表をつとめる「いわき放射能市民測定室」の活動と測定結果の概要を話してほしいとのことで引き受けました。

東京の人たちにはたしてフクシマの思いは伝わるのか、不安も少しありましたが、約1時間の話を皆さん真剣に聞いてくださりました。「どうしたらいいか分からないことばかりですが、数値を見て現実と向き合いたい」「困難な中で立ち上がった市民の皆さんに敬意」「内部被曝の問題は福島だけでなく日本全体の問題だと再認識しました」等々の感想が寄せられました。

目に見えない放射能を漠然と恐れるだけでなく、自分で数値を正しく知り正しく判断できるようになることの大切さを改めて感じていただけたのが何より嬉しく、また要請があればどこにでも出かけて行こうという気持ちになりました。

これ、もらったあ!

2011 年 11 月 22 日 火曜日

診療室に入って来るなり、「これ、もらったあ!」と少し得意気に胸にぶら下げたものを見せるT君、6歳。
「うん?なに?」と尋ねると、「センリョーケー!」。胸のそれは、市が配布した放射線量測定バッジでした。
‥‥なんだか涙が出そうになりました。